めがね校正所(仮)

元・電子書籍の編集者 兼 紙の書籍の内校担当者→現・web編集者 兼 SNSの中の人 兼 社内の書類校正担当をしている私がなんとかかんとか通信講座「校正コース」を修了するまでの記録です

やっぱり校正・校閲をやるひとになりたい コツコツ勉強をつづけます

校正の資格をとらないまま、会社員(総務系)を続けています

元・電子書籍の編集者 兼 紙の書籍の内校担当者→現・web編集者 兼 SNSの中の人 兼 社内の書類校正担当をしている私がなんとかかんとか通信講座「校正コース」を修了するまでの記録です

という説明が、ちょっとアップデートされました。

事業会社のインハウスエディター的な立ち位置で入社した現職ですが、一年ほど前から営業成績への貢献が求められるようになり、今の主な業務は事業紹介の文章や販促DMのライティング、それからプレスリリースの企画・作成あたりです。こうした「文章」に縁のある業務と並行して、社外の人からの問い合わせ対応等もやっています。

電子書籍の編集・紙の書籍の内校 → web編集・SNSの中の人 ・社内の書類校正 → 2021年5月現在:インタビュー記事の編集&校正・プレスリリース作成(・オウンドメディアの校閲

原稿チェック、文書チェックの業務が、一番充実していると感じる

社内でよく感謝される・褒めらるのが、リライト作業や文字起こしを記事化する作業です。 実は誤字脱字の修正や表記ゆれの統一も施しているけれど、あまり感謝されないのがやや悲しいところ。社内全体として質よりもスピードを求める風潮なので「細かいことにこだわってて物好きだな」くらいに思われているのかな、と想像しています。*1

それから役に立っているはずなのは、社外の人が用意したテキストの事実確認。 事業の説明が不正確だったり古かったりするときには修正依頼をし、自社からの発信と矛盾する点があれば丁寧に意図を聞いてみたりもします。

事実確認の工程は、私と社外の人とだけで完結するため、社内の人から評価されたり感謝されたりということがほぼないのですが… とはいえ、この「事実確認」は、やってよかったと思えることが一番多いです。

次いで誤字脱字の修正を含むリライト作業かな。

たぶん、誤りを訂正するとか、物品の細部のクオリティを上げるとか、そういう作業が性に合っているんだと思います。(これは文章に限らず、絵を描いたり裁縫をしたりしていてもおんなじ気がします。仕上げの作業こそが一番の肝であり楽しみというか…)

記事の構成・編集は面白みがあるが、記事のメッセージを作るのはそんなに得意ではない

それから、インタビュー録音の文字起こしデータを記事化する作業もやるのですが、これも「流石ですね」と言ってもらえることが多いです。自分が伝わりやすさアップに貢献できたと思うと、じんわりとやりがいを感じます。

こうして考えると、私は「記事づくり」が得意な人のかな? と思われがちだし、自分でも思ってしまいそうなのですが、実はそんなことはなく… 「記事企画」や「インタビュー企画」に関しては、はあくまで「頑張ればそれなりに出来る」部類なんですよね。

物品の細部のクオリティを上げる作業が性に合っている

というのが私にとってメインの要素なんだと思います。それだと、記事の依頼主がいれば記事の企画構成もなんとかやれるというのも、辻褄が合うし…

ヒアリングを通じて「〇〇という主張を支えるような記事がほしいんだな」という目的がわかれば、それに沿って質問事項を考えたり話の展開を組んだりしやすい。(商業用記事、みたいなものかな。サービスの利用者インタビューとか)

短期的な生存戦略としては、社内でヒアリングをして自分は「文章をつくるひと」に徹する感じ…

こうやって“得意、且つ、やりがいのあるポイント”を考えていくと、私は文章を整えるひとになりたい気持ちがつよいなと実感します。(独自の意見や主張を持ったジャーナリストになりたいわけじゃなく…)

できれば校正・校閲だけをやるような仕事に就いてみたい。

現職で近いことをやろうとすると、社内に“クライアント”をつくってヒアリング・インタビュー・再構成して求められる成果物(記事やプレスリリース)を出していくのが現実的な落とし所ですかね。

事業が一段落したら、校正や校閲をやるひととして働きたい

今の事業や会社、そして同僚たちとは末永くお付き合いしたいと思うのですが、「やっぱり校正・校閲をやるひとになりたい」と思うと、どこかの時点で職を変えるのがいいんだろうなと。やはりここに考えが着地します。

コロナのご時世でもあるので転職を急ぐのは現実的じゃないし、2~3年かけて「校正・校閲をやるひと」にシフトしていきたいです。

今の会社から文章づくり関連だけ請け負って、そのほかのクライアントからも校正・校閲、リライト系の仕事を請け負って… という状況ができれば最高なんですが! そうなってほしい!

今の仕事からの逃げじゃないと信じているけれど…

校正・校閲、リライト系の仕事だけを請け負うってことは、依頼主の企業経営とか事業方針に深く関わらない立場になると言って差し支えないと思います。

※そこを関わってほしい! という場合にインハウスエディターのような存在が生まれるのでしょうけど、距離感がピタリとハマらない限りはうまく機能しないんじゃないかなと。「何でも屋さん+何でも文章屋さん」になってしまう。そうなると、「客観的な視点を失ったエディター」になるか、「人よりちょっと文章が上手なだけのスキルがない人」が完成しかねない。

私は組織がかりでの企業経営とかマネタイズの仕組みづくりというのに対する関心が低いので、経営から距離が遠ざかるのはむしろ嬉しいかも。(個人事業主として働くためのブランディングマーケティングを想定すると関心が湧くのだけれど… なんなんでしょう、天の邪鬼なんでしょうか…?)

やっぱり校正の知識をつけたいと思うし、それを活かす機会を持ちたい!

2~3年かけて「校正・校閲をやるひと」にシフトしていきたいです

これです!

最初に意気込んでいたような爆速ではないけれど、コツコツ、勉強続けます。(日本エディタースクールの「校正コース」は、8ヶ月間が終了したあとでも「再受講制度」があるので、必要な手続きをとれば、添削課題も受け付けてもらえるのでは… それが無理でもテキストは一通り終えるつもり)

※実践で学べよ! という考えもあると思うけれど、このご時世で編プロに飛び込んでブラック勤務\(^o^)/とかは避けたいし、大きい出版社に潜り込むとしたら直近のタイミングは11ヶ月後。そしてなにより、今の会社をここで辞めてしまうと、経歴として中途半端だし、私も心残りがありそうなので… 私と会社、双方にとって一番いい関わり方・業務の作り方をもうちょっと模索してみます!

*1:たとえば、サービス紹介の文章に手を入れさせてもらうとき:「メッセージ機能・メッセ機能・メッセージ送信機能の3つが混在していて、実際のサービス上では『メッセージ機能』という標記なのでこれに統一しますね」というように修正・報告すると、「はーい。まあ、統一しなくてもいいけどね。常識的に考えて同じ機能のことを指していると分かるでしょ」みたいな反応。意図的に使い分けている場合はもちろんまた違ってくるけど……